第1回
Q1
Q お茶を始めたいのですが、どんなものを揃えればよいですか
A お点前で茶器などを清めるために使う袱紗、お菓子をいただくときに使う懐紙、それに扇子があれば大丈夫です。
Q 扇子って、夏の暑いときに持つのですか。
A 扇子は開かず、挨拶をするときに自分の前に置くためのもですから一年中携帯します。
「貴方とは親しくお付き合いさせていただきますが、一線を画したけじめのある友人関係を持ちましょうね」という表現なのです。
いわゆる淡交ということで、べたべたした関係を嫌い一定の距離感を大切にした茶人たちの考え方なのです。
Q2
Q 観光地などでよくお茶席を見かけ入りたいのですが作法を知らないので敬遠してしまいます。
どんなことに気をつけたらよいのでしょうか。
A あまり構えず、その場を楽しんでください。
そうすれば相手の方も気持ちよく接してくれるでしょう。
お茶会は本格的な茶事から大寄せの茶会までいろいろとありますが、基本はお互いがその時空間を大切に思うということです。
Q 具体的にいうとどういうことですか。
A たとえばお茶を飲むとき、お茶碗を回しますが、それは正面に口を付けるということを避ける気持ちからです。
常に相手の立場になって行動するということ、気配りとか思いやりの心から茶の湯の所作は成り立っているのです。
だからある意味ではお茶をやっていなくても茶の湯の精神を持っている人に出会うこともあります。そんな時はとても嬉しく思います。
Q3
Q お茶っていろんな決まりがあって覚えられそうにないし、着物も着なくちゃならないし、なんか窮屈そうなイメージが付きまとうのですが。
A お稽古が終わって一歩外に出るとみんな忘れてしまうという人がいましたが、それでいいのです。
お茶はたくさんの物によって進行していきます。
自宅は当然そんな環境にはないのですから練習したくてもできません。
次のお稽古には頭の中を空っぽにして、また一から始めればいいのです。
焦らずじっくりと、今で言うスローライフの考え方でいきましょう。
それにお稽古の時には洋服でかまいません。
Q すぐ足がしびれてしまい正座に自信がないのですが。
A 私の教室には男性が幾人かみえていますが、痛くなったらあぐらをかいてもらっています。女性にも足を崩してもいいですよと言っています。
徐々に慣れていってください。
それに椅子とテーブルによる立礼という洋間でのお点前もあります。
日常生活にもお茶の楽しさをどんどん取り入れていってほしいですね。
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